管理人
本職は労務系のコンサルタントですが、中年看護師の転職サポートをしたことから、看護系の転職コンサルタント業務もスタートした46歳男性です。
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看護師が転職を考える場合は、いつの時期がベストなのでしょうか?
常に人材が不足している看護師ですから、年中、求人はあります。でも、転職する側と求人する側の思惑が必ずしも一致するとは限りません。
双方の立場に立って考えてみましょう。
看護師が離職あるいは転職を希望する時期は、統計的にみて冬のボーナスを受け取った後と年度末の3月末が多いようです。
特に11月から1月にかけては、新人看護師を含めて転職希望者が増える傾向にあります。
看護師の職場は、勤務時間が不規則だったり、人間関係がハードであったり、厳しい環境であることが多いです。
その中で、周りと調整しながら、自分自身と折り合いを付けながら、看護の仕事に精一杯取り組んでいるわけですが、やはり心のどこかで、別な環境や今よりも条件のいい職場を求めていたりもするわけです。
そして、その希望に合う職場があれば、転職をしたいと考えるのが人情です。しかも転職をするのであれば、冬のボーナスを受け取って、一区切りついたタイミングと考えるのが一般的でしょう。
そのため11月から1月にかけての転職希望者が増えるのです。
でも、この時期がベストな転職時期なのでしょうか?
このタイミングで転職活動をスタートしても前述の理由で競争相手がたくさんいます。仮に求人情報がたくさんあっても、競争相手が多いために、人より先行しなければ、よい条件の求人にめぐり合えませんし、少しでも出遅れると、求人すらなくなっているかもしれません。
看護師を採用する病院側の立場に立って考えてみましょう。
例年、冬のボーナス支給後は退職の申し出が増える時期だと経験上わかっています。そして、年度末の3月末も退職者が多いということもわかっています。
3月末の退職者については、例年、新卒者採用により補完する計画を立てているはずですから、特別な対応策は取りませんが、冬のボーナス支給後の退職者については、別途対応策を取る必要があります。
冬のボーナス支給後の12月、1月は寒さに起因する脳疾患や心臓疾患などの救急患者やインフルエンザや肺炎などの患者が増える時期ですから、看護師が減少するのは避けたい時期でもあります。
そのため、病院側としては、あらかじめ8月、9月という早い時期から、12月以降に入職する看護師の手配をしておく必要があるのです。
それも、常に求人をしている病院と思われると求職者にも世間にもイメージがよくないので、非公開求人の形式で、なおかついい人材を求めるためにいい条件で求人活動を行うのです。
結果として、冬のボーナスをもらってから転職活動を開始する看護師は出遅れることになります。
冬のボーナス支給後の転職に出遅れないためには、8月頃から活動するのがベストということになります。ただ、転職活動に力を入れて、日常業務が疎かになるのは本意ではありませんので、実績のあるインターネットの看護師専門転職サイトをいくつかピックアップして、登録をすることをお勧めします。
採用する病院側も非公開求人は看護師専門転職サイトで行うことが多いので、労少なくして、いい条件の求人に出会うチャンスが高いからです。