管理人
本職は労務系のコンサルタントですが、中年看護師の転職サポートをしたことから、看護系の転職コンサルタント業務もスタートした46歳男性です。
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長く看護師の仕事を続けてくると、仕事についての知識や経験が豊富になり、技術もベテランの域に達してきます。
病院の経営側からも求められる中高年の看護師となり、当然、一目置かれる立場になるのですが、実際の現場では、同僚や後輩から距離を置かれるベテラン看護師も多いと聞きます。
このギャップの原因はなんでしょうか?
すべてのベテラン看護師に当てはまるわけではありませんが、ベテランゆえに周りから煙たがられる要素もあります。
中年の看護師が陥りやすい状況を例示しつつ、本来のあるべき姿をご紹介致します。
確かに、後輩や同僚よりも知識も技術も上なわけですから、指導的な立場にあるのは間違いありません。でも、単純に上から目線で仕事の指示をすることは、単に高圧的で傲慢な態度を取っていると取られかねません。
看護師という仕事の使命を常に意識して、後輩や同僚には心ある態度で接していきましょう。
けっして媚を売るのではなく、時には厳しく時には優しく、仕事の本質を理解してもらうことを大前提に指導をしていく姿勢が重要です。
経験が豊富なゆえに、日常の仕事がルーティンワークに陥っていることはないでしょうか?その姿は見る人によっては、適当に流して仕事をしいているように見えるかもしれませんし、手抜きをしているように見えるかもしれません。
その「慣れ」のせいで仕事でミスをするかもしれません。「慣れ」は自分のためにも病院のためにもいいことはありません。
常に新人のように注意深く真摯な気持ちで仕事と向き合う姿勢が大切です。同僚や後輩ばかりでなく、上司や患者さんもいつもベテランのあなたの仕事ぶりを見ています。
経験の豊富さは、仕事ばかりでなく人間性の豊かさへも影響を与えているはずです。経験が多いということは患者さんや医師、スタッフなどの人と接する機会も多いということで、そこから学んできたことは多いはずです。人の心は鏡ですから、優しい心で人に接する、尊敬の念を持って人と接する、といったことがそのまま反映して自分に返ってくるのです。
ベテランという経験を生かして、後輩や同僚に心を伝える姿勢で接しましょう。後輩や同僚を気持ちを込めて育てていく姿勢が、やがて、意図しないのに信頼や尊敬を集めることとなります。
尊敬されるベテランの看護師こそが次のベテラン看護師を育てることができるのです。
傲慢で信頼の薄い中高年の看護師にならないために、以上のポイントで時々自分を省みることが必要です。本当に信望の厚い中高年の看護師は誰からも求められる存在となりますので、なんらかの事情で転職をすることになっても障害なく先に進むことができます。